Battle Line – バトルライン

バトルラインは、ポーカーと麻雀が融合したような2人用カードゲームです。
自分の部隊に隊列を組ませ、相手の部隊を上回って戦場での勝利を目指しましょう!
指揮官の戦略と少しの運で勝利を導きましょう!
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
作者 | Reiner Knizia |
販売元 | GMT Games |
プレイ人数 | 2 |
対象年齢 | 10歳以上 |
プレイ時間 | 30分 |
インスト | 5~10分 |
評価の見方はこちらをご覧ください。
ゲーム内容
古代の戦争をモチーフにした戦略ゲームです。
それぞれが指揮官となり、9つの戦場に部隊を送り相手よりも強い隊列を組んでいき各戦場での勝利を目指します。
部隊(カード)は1から10の数字が振られており、さらに6つの色で分かれています。つまり、全部で60枚のユニークなカードとなっています。
交互に好きな戦場(フラッグ)へ1枚ずつカードを互いに見える状態でおいていきます。
基本的には、3枚のカードの組み合わせで隊列(役)が組めます。互いに役が組めたら勝負となります。
役は強い順に
- ストレートフラッシュ(ウェッジ)
- スリーカード(ファランクス)
- フラッシュ(バタリオン)
- ストレート(スカーミッシャー)
- 役なし(ホスト)
というように、ポーカーと同様です。
強い役ができた指揮官(プレイヤー)がそのフラッグでは勝者となります。
以下のどちらかを満たしたプレイヤーの勝利となります。
- 連続する3個のフラッグを確保
- 任意の5個のフラッグを確保
自分のターンが終了する際に、山札から手札を補充するわけですが、その際に戦術カードと呼ばれる10枚の特殊カードから手札を補充することも出来ます。
戦術カードには様々な効果があり、一気に形成が変わるような強力なカードもあるので最後まで気が抜けません。
組み立て
カードとフラッグのみなので組み立てはありません。
というか、2つしかないのに箱大きい・・・
内容物だけを考えると、箱は半分ぐらいのサイズでも事足りそうです。
プレイ風景
連続する3個のフラッグを確保したことで勝利した時の写真。
感想
しばらく販売中止となっていて、オークションでも値段が吊り上がっていましたが、2016年に再販されました!しかも日本語版で!
面白いという噂だけは聞いており、また、クニツィア先生の作品ということもあり、即買いしました。
強いて言うなら2人専用というところがネックではありましたが・・・
これは名作です!!
役の強さで勝負するポーカーの要素と、手札の効率を求めていく麻雀の要素が融合したようなゲームです。
役は5つしかないのですぐに覚えられますし、やればやるほど「次はこうやってみよう」という思いに駆られるゲームです。
ただ、説明書。
こいつはいただけない。
確かに日本語訳されていて読めるものの、非常にわかりにくい。
必要以上に難しいゲームという印象を与えてしまう気がする。
また、文字が多いわりに細かいルールに言及されておらず、たびたびルールの確認が必要となる。
(証明に戦術カードは利用可能か、フラッグの確保はできる場合必ず行わなければならないか。どちらもNoですが説明書を読み込んで、微妙な言葉のニュアンスを汲み取ったりしないとわからない)
上では説明していませんが、「自分の役が完成しており、かつ相手が自分に勝てないことが証明できる場合、フラッグの確保をしてよい」というルールがあり、非常にいいジレンマを生み出しているような気がします。
このルールですが、証明するために利用してよいカードは、場に出ているカードのみなので、「証明するためにカードを出す」という戦略も有効になります。
これは面白いです!
多少手札の引き運に左右されるものの、基本的には戦略で戦えます。
頭脳戦とヒリヒリとするようなジレンマにさいなまれたい方はぜひプレイしてみてください!
総合評価: S