black stories – ブラックストーリーズ:50の”黒い”物語

いわゆるウミガメのスープがボードゲームになったものです。
ウミガメのスープとは、推理ゲームのようなもので、ほんの数行の問題に対して出題者にyes/noで答えられる質問をします。質問の回答から問題の真相を解き明かしていくゲームです。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
作者 | Holger Bösch |
販売元 | GroupSNE |
プレイ人数 | 2人~ |
対象年齢 | 12才~ |
プレイ時間 | 2~222分 |
インスト | 3分 |
評価の見方はこちらをご覧ください。
ゲーム内容
ルール
50枚のカードがあり、表にはタイトルとイラスト、そして問題が書いてあります。
裏には問題の真相(回答)が書かれており、出題者は回答を確認します。
出題者は、問題を読み上げ、回答者に表のイラストや問題文を見せます。
参加者は出題者に対して、yes/noで答えられる質問であればどんな質問でもすることができ、参加者は質問の回答から問題の真相を解き明かしていきます。
組み立て
表が問題、裏が回答になっているカードが50枚入っているだけなので組み立ては必要ありません。
感想
非常にシンプルなゲームです!
シンプルですが、難易度は結構高いように思います。初めてやる人が真相に辿り着くには、出題者がヒントを出したり、質問に対して「惜しい!」などアドバイスをする必要があると思います。
対象年齢12歳以上~とありますが、もうちょっと対象年齢は高いような気がします。
子どもとやる場合には、問題を選んだり、多少アレンジが必要かもしれません。知らないことがあったりするはずなので。
問題の真相はストーリー仕立てになっており、かなり突拍子のないストーリーとなっている場合も多々あります。
そのため、変な質問かな?と思ってもとりあえず質問してみることが大切です!
知識の豊富さよりも、頭の柔らかさが重要なゲームだと思います。
また、質問の仕方がとても大切です。どんな質問をするかで真相にたどり着くまでの早さがかなり変わります。
プレイヤーの手札があるわけではないので、ドライブ中などのちょっとしたタイミングでも出来るのがいいと思います。
このゲームのデザイナーは海外の人なので、日本ではあまり馴染みのないものが真相の根底にあったりもするので、そこをもうちょっとローカライズしてくれたらよかったです。
また、一度やってしまうと自分は回答者として参加できなくなるので注意が必要です。
かなり独特な絵柄なので好みが分かれると思います。
真相に納得がいかないものがいくつかあったので、もうちょっと問題が洗練されれば評価高かったです。
このゲームは水平思考ゲームと呼ばれ、FBIなどがプロファイリングの練習として行うものであるそうです。
日本ではウミガメのスープという名前で親しまれています。ウミガメのスープ、という問題の出来が素晴らしく日本ではその名でも呼ばれています。
本作にもウミガメのスープが問題として入っていますが、ちょっと真相が簡略化されています。
本来のウミガメのスープをやりたいのであれば、ググってみてください。
水平思考ゲームの問題をユーザが投稿しあうサイトがあるので、こちらで練習するのもいいかもしれません。
総合評価: B
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Posted by hiby