T.I.M.E STORIES – T.I.M.E ストーリーズ

T.I.M.E はロールプレイングゲームに近い、ゲームから提示されるシナリオに従ってプレイヤー全員で協力しながらゴールを目指すボードゲームです。
世界観や物語を理解しながらプレイするとより没入感が高く楽しめるボードゲームだと思います。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
作者 | Manuel Rozoy |
販売元 | ホビージャパン |
プレイ人数 | 2-6 |
対象年齢 | 12歳以上 |
プレイ時間 | 120分 |
インスト | 0分 |
評価の見方はこちらをご覧ください。
ゲーム内容
あらすじ
タキオン介入技術が発見されて以来、時間は手を加えることができる不安定なものとなり、世の中には異なる現実が多数出現しました。
T.I.M.E機関は過去や未来への介入による、時間の連続性の崩壊を防ぐため、世界政府の支援をうけ創立された機関です。
プレイヤーはT.I.M.E機関の一員となりT.I.M.E機関から与えられたミッションの解決を目指すことになります。
プレイヤーの精神は、その時代や世界に順応された器と呼ばれる肉体に転写されます。
これにより、過去への介入が未来のプレイヤー自身への変化がなくなり、リスクが最小限に抑えられるでしょう。
さらに、器は万が一消滅しても致命的な影響を与えないよう注意深く選ばれています。
つまり、器が死んだとしてもプレイヤーへの影響はほとんどありません。
プレイヤーは時間カプセルを使って過去や未来、はたまた平行現実に行き、T.I.M.E機関から与えられたミッションのクリアを目指します。
ミッションが失敗した場合、もちろん最初から再挑戦することが可能です。
しかし、T.I.M.E機関は国の機関です。時間カプセルによる時間への介入は大変にコストがかかるためいたずらに時間を浪費していたら納税者も黙ってはいません。
できるだけ早くT.I.M.E機関からのミッションをクリアしましょう!
ルール
まず、このゲームの中でもっとも大事なルールが1つあります。
それは、「シナリオの開始までデックの内容を見ないこと、そしてデックを混ぜないこと」です。
このゲームは、ゲーム中の指示によってはじめてデックの内容を読んだり、デックを操作します。
そのため、ゲーム進行前にデックを読んでしまうとネタバレ状態になってしまうわけです。
このゲームは、T.I.M.E機関の基地から時間カプセルにのって時間を行き来し、ミッションの達成を目指します。ミッションの達成、もしくは失敗によって基地に戻ってくることができます。この一連の流れをランと呼び、できる限り少なりランでミッションのクリアを目指します。
1回のランでは、TUと呼ばれる行動力のようなものが与えられ、TUがなくなるまでランを続けることができます。
1回のランでは主に以下のような行動を行います。
- 場所の展開
- 場所内のスペース探索
- 場所の変更
これらを繰り返しその場所にいる人に話を聞いたり、怪しい場所を調べたり、探索できる場所を増やしたりしてミッションの達成を目指していきます。
1TUで出来ることは以下のとおり。
- ダイスを振る
- 別のスペースに移動する
- 何もしない
大まかなルールはこれだけです。
基本的なルールはみんなで説明書を読んで、あとはシナリオの指示に従えば問題ないです。
組み立て
まずは化粧箱。結構大きい。
説明書とボード。
デック。
デック以外は一通り準備終わり。結構小物が多いので小物入れはあったほうがいいと思います。
説明書と小物。
T.I.M.E機関の基地。スタート地点です。
カードを並べるとこんな感じでパノラマになります。
最初見たときは結構壮観です!!
以降、何度も見ることになる苦痛の光景であることをこの時の我々は知る由もなかった。。。
(何度もここに戻ってくるので)
感想
今ボードゲーム界で大流行中の脱出ゲーム要素のあるボードゲームです。
世界観がしっかりあって、物語もちゃんとある。そして、説明書を含めた各種コンポーネントの作りも没入感のある大変クオリティの高いものでテンションは最高潮!
肝心のゲーム性ですが、基本的に大きな問題点はなかったです。
協力ゲームらしく、情報を交換しながらみんなであーでもないこーでもないと話しながら進めていくのは楽しかったです。
ちなみに、私はクリアするのに5~6時間ぐらいかかりました。
一つだけ言いたいのは、一番最後の謎についてです。どんな謎かはここでは話しませんが、個人的には腑に落ちません。どれだけ悩んでも、すべての場所を探索し終えても、明確な答えがわからず、最終的には半ばヤケクソに回答したら当たってしまいました。ここだけがすごくもったいなく感じました。
一度クリアすると答えを知ってしまうので、同じプレイヤーは2回プレイ出来ません。その割には、5000円前後となかなかいいお値段なので、そういう意味では人を選ぶかもしれません。
とはいえ、全体的な雰囲気や作りはかなりいいです。
個人的には、もう一つぐらい買ってもいいかなという気にはなっています。
ちょっとしたロールプレイングということで、戦略系ボードゲームを求めてる人には方向性が違うかもしれませんが、戦わないボードゲームを求めてる人にはマッチするボードゲームだと思います。
総合評価: B
2-6人,Manuel Rozoy,T.I.M.E STORIES,レビュー
Posted by hiby